2007年4月2日月曜日

ITpro: アスタラビスタ、サービス実現にはICタグが不可欠だった

自動レンタル機の導入に当たってアスタラビスタは、“先進国”である米国でサービスを提供する複数の企業のビジネスモデルやシステムの状況を視察した。そのうちの1社がICタグシステムを使っており、そのハードウエアやシステムを流用する形で国内に導入することにした。

アスタラビスタが今回のICタグシステムを導入したのは、レンタル状況を管理・分析することでDVDの流動性を高め、収益につなげるためである。「DVDの管理に加えてレンタル状況を分析することがポイント。どの作品(タイトル)がどんな場所で、どういったユーザーに借りられているのかを、ICタグの情報から分析する。その次のステップとして分析結果を基に、たとえば朝晩に商品が動く都心の駅と、昼間に動く郊外のショッピングセンターなどの間で、レンタル用DVDを移動する。こうして貸し出し効率を高めて収益を確保する」(副社長の白石卓志氏)というわけだ。

分析の基礎となる情報は、一般的にはバーコードなどを使えば収集できる。しかし、「無人の自動レンタル機では、空ケースだけで返却を受け付ける事故を防ぐために、ディスク自体の返却を確認する仕組みが必要だった。DVDにバーコードを張り付けることも検討したが、読み取り精度に不安があったうえ、2 枚組のタイトルなどでケース内の2枚のDVDのバーコード情報を読み取るのは困難である。ケースの外からディスクごとの情報を読み取れる仕組みは、ICタグしかなかった」(白石氏)と言う。

とはいえ、現状は10台の自動レンタル機が稼働したばかりで、まだインフラとしては開発途上との位置付けだ。現在利用しているICタグの単価は、1 米ドル。1台の自動レンタル機には330枚のDVDをストックできる。現状の10台程度ならばさほど問題にはならないが、将来の数千台への拡張を想定すると、100万枚規模のDVDにICタグを張り付けることになり、ICタグのコスト負担が重くのしかかる。また現在のシステムでは、ICタグリーダーは自動レンタル機のスロット部分にしかない。そのためレンタル機のスロットを通さない限り、ICタグの情報が読み取れない。

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